── PR ──
「機械翻訳:歴史・技術・産業」 ¥2,860
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4627851812/aptra-22/ref=nosim
「英辞郎 第11版 (DVD-ROM2枚付)」 ¥3,080
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4757436106/aptra-22/ref=nosim
「チームを動かすIT英語実践マニュアル」 ¥2,200
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4757439911/aptra-22/ref=nosim
── PR ──
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■
英日機械翻訳による英語和訳例と修正文サンプル
No.334 2023.07.12 http://www.aptransways.net/
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■
バックナンバー → http://www.aptransways.net/mmagtop.htm
読者の皆様、ご購読ありがとうございます。
メルマガ発行者の kawa です。
今回の例文は、AI で宇宙船と会話する技術を NASA が開発中であることを
伝えた記事の一部です。
今回の例文とその目標訳
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【例文】
It's not like science fiction any more : Nasa aiming to make
spaceships talk
In the film 2001: A Space Odyssey the sentient supercomputer,
HAL 9000, chats conversationally to the mission pilots on a
Jupiter-bound spaceship, executing their orders and alerting them
to onboard faults - and eventually going rogue.
Now Nasa engineers say they are developing their own ChatGPT-style
interface that could ultimately allow astronauts to talk to their
spacecraft and mission controllers to converse with artificial
intelligence-powered robots exploring distant planets and moons.
An early incarnation of the AI could be included on Lunar Gateway,
a planned extraterrestrial space station that is part of the Artemis
programme, according to the engineer developing the technology.
--- theguardian.com 2023/06/24
【目標訳】
もはやSFではない:宇宙船に会話機能搭載を目指すNASA
映画『2001年宇宙の旅』では、意識を持つスーパーコンピューター
HAL9000が、木星行きの宇宙船のミッション・パイロットと会話しながら
彼らの命令を実行し、船内の故障を知らせ、最終的には暴走する。
現在、NASAのエンジニアたちは、独自のChatGPTスタイルの
インターフェースを開発中で、最終的には宇宙飛行士が宇宙船と会話
したり、ミッション・コントローラーが遠く離れた惑星や月を探査する
人工知能搭載ロボットと会話したりできるようになるという。
この技術を開発しているエンジニアによれば、このAIの初期型は、
アルテミス計画の一環として計画されている地球外宇宙ステーションの
ルナ・ゲートウェイに搭載される可能性があるという。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
上の例文を DeepL 翻訳(https://www.deepl.com/translator)で翻訳
すると、次のような訳文が出力されました。
【DeepL 翻訳での翻訳結果】(2023 年 7 月時点)
「もはやSFとは違う:宇宙船に会話をさせることを目指すNASA
映画『2001年宇宙の旅』では、感覚を持つスーパーコンピューター
HAL9000が、木星行きの宇宙船のミッション・パイロットと会話しながら、
彼らの命令を実行し、船内の故障を知らせ、最終的には暴走する。
現在NASAのエンジニアたちは、最終的には宇宙飛行士が宇宙船と会話
したり、ミッション・コントローラーが遠く離れた惑星や月を探査する
人工知能搭載ロボットと会話したりできるようになる、独自の
ChatGPTスタイルのインターフェースを開発中だという。
この技術を開発しているエンジニアによれば、このAIの初期型は、
アルテミス計画の一環として計画されている地球外宇宙ステーション、
ルナ・ゲートウェイに搭載される可能性があるという。」
∇∇∇ Words and Phrases
sentient supercomputer 意識を持つスーパーコンピューター
onboard faults 船内の故障
go rogue 面倒を起こす、暴走する
early incarnation 初期型
extraterrestrial space station 地球外宇宙ステーション
さすが DeepL 翻訳です。言いたいことがほぼわかる翻訳結果になって
います。
細かな点を少し書き直すだけでさらにわかりやすくなりそうです。
そこで、
∇∇∇
この訳文を、筆者の Web サイトに用意した訳出文リライトツール
(デモ版)を使って書き直してみます。
上記の翻訳結果(訳出文)を以下の URL にあるテキストエリアに貼り付
けて、[リライト実行] ボタンをクリックしてください。
http://www.aptransways.net/APD.htm
すると、訳文が次のように書き直されます。
【訳文の自動リライト結果】
「もはやSFではない:宇宙船に会話をさせることを目指すNASA
映画『2001年宇宙の旅』では、意識を持つスーパーコンピューター
HAL9000が、木星行きの宇宙船のミッション・パイロットと会話しながら、
彼らの命令を実行し、船内の故障を知らせ、最終的には暴走する。
現在NASAのエンジニアたちは、独自のChatGPTスタイルのインターフェース
を開発中で、最終的には宇宙飛行士が宇宙船と会話したり、
ミッション・コントローラーが遠く離れた惑星や月を探査する人工知能
搭載ロボットと会話したりできるようになるという。
この技術を開発しているエンジニアによれば、このAIの初期型は、
アルテミス計画の一環として計画されている地球外宇宙ステーション、
ルナ・ゲートウェイに搭載される可能性があるという。」
(である調/だする調の場合)
あまり違いを感じないかもしれませんが、以下の各部が書き直されて
います。
∇∇∇ ツールによる自動リライト例
(1) もはや~とは違う → もはや~ではない
(2) 感覚を持つ~コンピューター → 意識を持つ~コンピューター
(3) Aは、Bできるようになる、CをDだという →
Aは、CをDで、Bできるようになるという
(3) は、できるたけ原文の語順に近い訳出順にするための書き直し例です。
最後にこのリライト結果を自分の手で再修正します。
∇∇∇ 修正例
「もはやSFではない:宇宙船に会話機能搭載を目指すNASA
映画『2001年宇宙の旅』では、意識を持つスーパーコンピューター
HAL9000が、木星行きの宇宙船のミッション・パイロットと会話しながら
彼らの命令を実行し、船内の故障を知らせ、最終的には暴走する。
現在、NASAのエンジニアたちは、独自のChatGPTスタイルの
インターフェースを開発中で、最終的には宇宙飛行士が宇宙船と会話
したり、ミッション・コントローラーが遠く離れた惑星や月を探査する
人工知能搭載ロボットと会話したりできるようになるという。
この技術を開発しているエンジニアによれば、このAIの初期型は、
アルテミス計画の一環として計画されている地球外宇宙ステーションの
ルナ・ゲートウェイに搭載される可能性があるという。」
久しぶりにちょっと長めの例文を取り上げてみました。
この記事で紹介されている映画『2001年宇宙の旅』では、途中から AI の
HAL9000 が人間(宇宙飛行士)に反抗し始めるのですが、その反抗場面の
一部を以下の動画で見ることができます。もちろん、このようなことが
起こらないようなシステムにしてもらわないと困ります。
https://www.youtube.com/watch?v=ARJ8cAGm6JE
それにしても、SF 映画『2001年宇宙の旅』が 1968 年の作品だというのも
驚きです。今でもまだ実現できていない技術が、この映画では既に
いくつか描かれています。
--------------------------------------------
※ 訳出文リライトツールには多少の柔軟性と汎用性を持たせて
ありますので、試しに名詞や動詞などを別の単語に変更してみると
どうなるか、遊んでみてください。
--------------------------------------------
□―――――――□
編集後記
□―――――――□
この数ヶ月の間に、ChatGPT を使った機械翻訳アプリが複数登場している
ようです。有償の翻訳ソフトだけでなく、翻訳専用のガジェットや、無料の
翻訳アプリもあるようです。
筆者はまだ試していませんが、できるだけ早急にその翻訳精度などを
確認して、このメルマガのネタとしても活用してゆきたいと考えています。
面白い時代になったものです。
次回は、8月中旬から下旬の間のどこかで配信する予定です。
↓ 「フレーズ対訳抽出ツール」の最新バージョン
http://www.aptransways.net/phraselist.htm
―――――――<このメールマガジンについて>―――――――――――
このメールマガジンでは、毎回さまざまな英文を翻訳ソフトに翻訳させて、
ユーザー辞書のチューニングや自作ツールによって翻訳品質が大幅に改善
する事例を紹介しています。例文は、一般文、時事英文(ニュース記事)、
技術文(IT 分野を中心とした理科系全般)など、さまざまな分野の英文
から選んでいます。
ご意見・ご感想・ご要望は ↓
https://www.aptransways.net/cgi-bin/postmail/postmail.html
―――――――――――――――――――――――――――――――――
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
英日機械翻訳による英語和訳例と修正文サンプル No.334
発行者: kawa
サイト: http://www.aptransways.net/
バックナンバー: http://www.aptransways.net/mmagtop.htm
RSS フィード: http://www.aptransways.net/mmagbn/atom.xml
Twitter: http://twitter.com/kawa57
発行システム: 『まぐまぐ!』『独自配信』
配信解除: 以下のアドレスから読者様ご自身でお願いいたします。
○まぐまぐ(ID:0000185648)
http://www.mag2.com/m/0000185648.html
○独自配信の方は、このメルマガに対して「配信解除希望」という件名の
空メールを返信していただければ、配信を停止いたします。
無断転載禁止ですが、メール転送は OK です。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞