No0008

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   英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!

     No.008  2006.04.06      http://aptransways.net/
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読者の皆様、ご購読ありがとうございます。
メルマガ発行者の kawa です。


今回は、F社製翻訳ソフトを使って IT 関連の技術文を翻訳してみます。


今回の例文とその目標訳
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【例文】

The program module uses the message box periodically to return 
the status information. 

【目標訳】

プログラムモジュールでは、メッセージボックスを定期的に使用して
ステータス情報を返します。



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上の例文を翻訳ソフト(F社製)の初期設定で翻訳すると、次のような
訳文が出力されました。


【初期設定での翻訳結果】

「プログラムモジュールは、状態情報を返すのに定期的にメッセージ
ボックスを使用します。」



△△ 基本的な構文は第 4 号で紹介した例文と同じです。英文の中に 
to 不定詞があると、通常は to 不定詞の後ろ側を先に訳す翻訳ソフトが
多いようです。


この文の場合、上記の翻訳結果のままでもそんなに悪くはないと思います
が、目標訳のように to 不定詞の前側を先に訳した方が文の流れにうまく
はまる場合もかなりあります。


とりあえず、以下の単語をユーザー辞書に登録します。
このとき、必要に応じて訳語選択や学習機能も使用します。


  status information (名詞)    ステータス情報



△△ この単語(複合語)は「状態情報」でも「ステータス情報」でも
意味に違いはないのですが、念のため目標訳の「ステータス情報」に合わ
せました。


すると、翻訳結果が次のように変化します。


【ユーザー辞書登録後の翻訳結果】

「プログラムモジュールは、ステータス情報を返すのに定期的に
メッセージボックスを使用します。」



↑ 単語(名詞)が 1 つ変わっただけです。(当然ですが...)


もう少しどうにかして目標訳に近づけたいのですが、ユーザー側でできる
翻訳結果のチューニングは、普通はここまでです。

あとは、ユーザーが自分の手でこの訳出文を修正することになります。


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(注)  高額な翻訳ソフトが装備する翻訳メモリー機能(ファジーマッチ
機能)や、パターンマッチ機能などを使用して翻訳結果をチューニングす
る方法もありますが、このメールマガジンでは、あくまでも翻訳エンジン
とユーザー辞書を使用した翻訳方法に限定した場合に、どこまでできるか
をテーマとしたいと思います。
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通常は、この結果で妥協するしかないわけですが、これをもう少し読みや
すくするために、ここで筆者の Web サイトに用意した訳出文リライト
ツール(試作版)を使ってこの訳文を書き直してみます。


上記の翻訳結果(訳出文)を以下の URL にあるテキストエリアに貼り付
けて、[リライト実行] ボタンをクリックしてみてください。

http://aptransways.net/APF.htm



すると、訳文が次のように書き直されます。


【訳文の自動リライト結果】

「プログラムモジュールは、メッセージボックスを定期的に使用して
ステータス情報を返します[プログラムモジュールは、ステータス情報を
返す(る)のにメッセージボックスを定期的に使用します]。」



いかがでしょうか?。前半部分が目標訳とほぼ同じ文で、後半の[ ]内
が翻訳ソフトの訳出文とほぼ同じ文になっています。


ここで、書き直す前の文も[ ]内に並記して残したのは、文脈によって
は、翻訳ソフトの訳出文通りにした方が文の流れにうまくはまる場合も
あるからです。


文脈によっては翻訳ソフトの翻訳結果の方がわかりやすい場合もあること
を考慮して、2 種類の翻訳結果を並記するようにしました。


あと、副詞の「○○的に」の位置が動詞(修飾先)の直前に移動するよう
にしました。今回の例文のように文が短い場合にはあまり意味がありませ
んが、文が長くなって目的語の部分が長くなると副詞の修飾先がわかりに
くくなるので、そうした問題についても考慮しました。

これについては、今後もっと長い例文を使った場合にまた説明する機会が
出てくると思います。


あとは、必要に応じてユーザーが自分の手でこの修正文を再修正すること
になるかと思います。



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  編集後記
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ところで、筆者のサイトの「メールマガジン」ページにも、メルマガ
相互紹介のポップアップウィンドウを組み込みました。

具体的には、「メールマガジン」ページを見終わって別のページへ移動
しようとしたときに、メルマガを相互紹介するポップアップウィンドウが
表示され、そこで紹介されたメルマガの購読予約ができるようになって
います。


慣れるまでは、一瞬、驚いてしまいますが、面白そうなメルマガを見つけ
やすいという点ではいいような気もします。この仕組みをずっと使うか
どうかは未定ですが、しばらく様子をみたいと思います。

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