■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■ 英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる! No.004 2006.03.13 http://aptransways.net/ ■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■ バックナンバー: http://aptransways.net/mmagtop.htm 読者の皆様、ご購読ありがとうございます。 メルマガ発行者の kawa です。 今回の例文は、かなり短い文です。 今回の例文とその目標訳 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【例文】 A user uses the arrow keys to select the option. 【目標訳】 ユーザーは、矢印キーを使用してオプションを選択します。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 上の例文を翻訳ソフト(T社製)の初期設定で翻訳すると、次のような 訳文が出力されました。 【初期設定での翻訳結果】 「ユーザは、オプションを選択するために矢印キーを使用します。」 △△ たぶん文法に忠実に訳すとこうなるのが正解なのでしょう。英文の 中に to 不定詞があると、ほとんどの翻訳ソフトは通常、to 不定詞の後 ろ側を先に訳すようです。 ですが、目標訳のように to 不定詞の前側を先に訳した方がわかりやすい 日本語になる場合もかなりあります(特に技術文で)。 とりあえず、以下の単語をユーザー辞書に登録します。 このとき、必要に応じて訳語選択や学習機能も使用します。 user (名詞) ユーザー (注:この単語の場合は学習機能を使用しました。) △△ この単語は別に「ユーザ」でも「ユーザー」でも意味に違いはない のですが、念のため目標訳の「ユーザー」に合わせました。 すると、翻訳結果が次のように変化します。 【ユーザー辞書登録後の翻訳結果】 「ユーザーは、オプションを選択するために矢印キーを使用します。」 ↑ 単語(名詞)が 1 つ変わっただけです。(当然ですが...) もう少しどうにかして目標訳に近づけたいのですが、ユーザー側でできる 辞書のチューニングは、普通はここまでです。 あとは、ユーザーが自分の手でこの訳出文を修正することになります。 ---------------------- (注) 高額な翻訳ソフトが装備する翻訳メモリー機能(ファジーマッチ 機能)や、パターンマッチ機能などを使用して翻訳結果をチューニングす る方法もありますが、このメールマガジンでは、あくまでも翻訳エンジン とユーザー辞書を使用した翻訳方法に限定した場合に、どこまでできるか をテーマとしたいと思います。 ---------------------- 通常は、ユーザー辞書に登録した後の翻訳結果が良くなればそれで妥協す るわけですが(妥協せざるをえない)、これをもう少し読みやすくするた めに、ここで筆者の Web サイトに用意した訳出文リライトツール(試作 版)を使ってこの訳文を書き直してみます。 上記のユーザー辞書登録後の翻訳結果(訳出文)を以下の URL にあるテ キストエリアに貼り付けて、[リライト実行] ボタンをクリックしてみて ください。 http://aptransways.net/APT.htm すると、訳文が次のように書き直されます。 【訳文の自動リライト結果】 「ユーザーは、矢印キーを使用してオプションを選択します[ユーザーは、 オプションを選択す(る)ために矢印キーを使用します]。」 いかがでしょうか?。前半部分が目標訳と同じ文で、後半の[ ]内が 翻訳ソフトの訳出文とほぼ同じ文になっています。 ここで、書き直す前の文も[ ]内に並記して残したのは、このような英 文が使われる文脈によっては、翻訳ソフトの訳出文通りにした方が文の流 れにうまくはまる場合もあるからです。 つまり、別の例文では、構文が同じでも翻訳ソフトの翻訳結果の方がわか りやすい場合もあることを考慮して、2 種類の翻訳結果を並記するように しました。 あとは、必要に応じてユーザーが自分の手でこの修正文を再修正すること になるかと思います。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ■「メルマガ相互紹介」募集中です! ご希望の方はこちらまでご連絡ください。 kawa@aptransways.net 発行部数にはこだわりません。 創刊後であれば OK です。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 □―――――――□ 編集後記 □―――――――□ サイトの方にF社製翻訳ソフト対応リライトツール(Fバージョン)を アップロードしました。 まだ試作版ですが、近いうちにこのメルマガでも扱う予定です。 サイト → http://aptransways.net/ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる! No.004 発行者: kawa サイト: http://aptransways.net/ メール: kawa@aptransways.net バックナンバー: http://aptransways.net/mmagtop.htm 発行システム: 『まぐまぐ!』と『Melma!』から発行しています。 配信解除は以下のアドレスから読者様ご自身でお願いいたします。 まぐまぐ(ID:0000185648) http://www.mag2.com/m/0000185648.html Melma!(ID:150733) http://www.melma.com/backnumber_150733/ 無断転載禁止ですが、メール転送は OK です。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞