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No0016

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   英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!

     No.016  2006.05.30      http://www.aptransways.net/
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バックナンバー  →  http://www.aptransways.net/mmagtop.htm


読者の皆様、ご購読ありがとうございます。
メルマガ発行者の kawa です。


長文と短文を交互に配信するパターンが定着してきました。当面は、
こんな感じで配信を続けたいと思います。

今回は、電気関係の技術文(短文)を翻訳してみます。


今回の例文とその目標訳
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

【例文】

Connecting the cables in another procedure entails some loss of 
power. 

【目標訳】

他の手順でケーブルを接続すると、電力の損失がある程度生じます。



∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

上の例文を翻訳ソフト(T社製)の初期設定で翻訳すると、次のような
訳文が出力されました。


【初期設定での翻訳結果】

「別の手続きでのケーブルの接続は、力のある損失を要します。」



△△ 意味不明です。


そこで、以下の単語をユーザー辞書に登録します。
このとき、必要に応じて訳語選択や学習機能も使用します。


  procedure  (名詞)    手順 (←学習)
  entail     (動詞)    引き起こす (←学習)
  some       (形容詞)  ある程度の (←学習)
  power      (名詞)    電力 (←学習)



すると、翻訳結果が次のように変化します。


【ユーザー辞書登録後の翻訳結果】

「別の手順でのケーブルの接続は、電力のある程度の損失を引き起こし
ます。」



↑ かなりわかりやすくなりましたが、まだ自然な日本語とは言えません。
特に主語(主部)が名詞句のままになっている点に問題があります。


もう少しどうにかして目標訳に近づけたいのですが、ユーザー側でできる
翻訳結果のチューニングは、普通はここまでです。


----------------------
(注)  高額な翻訳ソフトが装備する翻訳メモリー機能(ファジーマッチ
機能)や、変数指定型例文登録機能(パターンマッチ機能)などを使用し
て翻訳結果をチューニングする方法もありますが、このメールマガジン
では、あくまでも翻訳エンジンとユーザー辞書を使用した翻訳方法に限定
した場合に、どこまでできるかをテーマとしたいと思います。
----------------------


通常は、この結果で妥協するしかないわけですが、これをもう少し読みや
すくするために、ここで筆者の Web サイトに用意した訳出文リライト
ツール(試作版)を使ってこの訳文を書き直してみます。


上記の翻訳結果(訳出文)を以下の URL にあるテキストエリアに貼り付
けて、[リライト実行] ボタンをクリックしてみてください。

http://aptransways.net/APT.htm



すると、訳文が次のように書き直されます。


【訳文の自動リライト結果】

「別の手順でケーブルを接続すると、電力の損失がある程度生じます
[別の手順でケーブルを接続すると、電力のある程度の損失を引き起こし
ます]。」



いかがでしょうか?。文の後半部分は、目標訳の訳文だけでなく、
翻訳ソフトの訳出結果をそのまま使っても十分意味が通じるので、2 つの
訳文を並記するようにしました。


あとは、ユーザーが使いたい部分を残して、必要に応じて再修正すること
になるかと思います。


この訳出文リライトツールには多少の柔軟性を持たせてありますので、
試しに名詞や動詞などを別の単語に変更してみるとどうなるか、遊んでみ
てください。


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―――――――<このメールマガジンについて>――――――――

このメールマガジンでは、毎回さまざまな英文を翻訳ソフトに翻訳させて、
ユーザー辞書のチューニングや自作ツールによって翻訳品質が大幅に改善
する事例を紹介しています。例文は、一般文、時事英文(ニュース記事)、
技術文(IT 分野を中心とした理科系全般)など、さまざまな分野の英文
から選んでいます。

バックナンバー: http://www.aptransways.net/mmagtop.htm
ご意見・ご感想・ご要望は →  kawa@aptransways.net
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□―――――――□
  編集後記
□―――――――□

このメルマガでも使っているC社製翻訳ソフトを、近日中に買い換える
予定にしています。新製品の感想などについて、また報告してみたいと
思います。

次回配信は、6月5日(月)の予定です。


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英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!  No.016
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No0011

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   英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!

     No.011  2006.04.24      http://aptransways.net/
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読者の皆様、ご購読ありがとうございます。
メルマガ発行者の kawa です。


今回の例文は、昨年から世界的な流行になっている数独(すうどく)に
関する記事です。


今回の例文
∞∞∞∞∞

Sudoku is a logic-based number puzzle that does not involve 
arithmetic. Although first published in an American puzzle 
magazine in 1979, Sudoku gained popularity in Japan in 1986 
before becoming an international craze in 2005. 
--- surfnetkids.com


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

上の例文を翻訳ソフト(T社製)の初期設定で翻訳すると、次のような
訳文が出力されました。


「Sudokuは算術を含んでいないロジックに基づいた数難問です。1979年に
アメリカの難問マガジンの中で最初に公表されましたが、Sudokuは2005年
に国際的な熱狂になる前に1986年に日本で人気を獲得しました。」


∇∇∇

これに対して、以下の単語(複合語)をユーザー辞書に登録します。
このとき、必要に応じて訳語選択や学習機能も使用します。


  Sudoku          (名詞)      Sudoku(数独)
  logic-based     (形容詞)    論理型の
  number puzzle   (名詞)      数字パズル
  arithmetic      (名詞)      計算 (←学習)
  involve         (動詞)      〜を必要とする (←学習)
  puzzle magazine (名詞)      パズル雑誌
  craze           (名詞)      大流行 (←学習)


すると、翻訳結果が次のように変化します。


「Sudoku(数独)は計算を必要としていない論理型の数字パズルです。
1979年にアメリカのパズル雑誌の中で最初に公表されましたが、Sudoku
(数独)は2005年に国際的な大流行になる前に1986年に日本で人気を獲得し
ました。」


∇∇∇

この訳文を、筆者の Web サイトに用意した訳出文リライトツール
(試作版)を使って書き直してみます。


上記の翻訳結果(訳出文)を以下の URL にあるテキストエリアに貼り付
けて、[リライト実行] ボタンをクリックしてください。

http://aptransways.net/APT.htm



すると、訳文が次のように書き直されます。


「Sudoku(数独)は計算を必要としない論理型の数字パズルです。1979年に
アメリカのパズル雑誌の中で最初に公表されましたが、Sudoku(数独)は
1986年に日本で人気を獲得した後に2005年に国際的な大流行になりました
[Sudoku(数独)は2005年に国際的な大流行になる前に1986年に日本で人気
を獲得しました]。」



ずいぶんわかりやすくなったと思いますが、このリライト結果をさらに
自分の手で再修正します。


∇∇∇

「Sudoku(数独)は計算を必要としない論理型の数字パズルです。1979年に
アメリカのパズル雑誌で最初に公表されましたが、1986年に日本で人気を
獲得した後、2005年に国際的な大流行になりました。」



いかがでしょうか?。ユーザー辞書に単語を登録したり学習させたり
するチューニングを行うだけでも、翻訳結果がずいぶんわかりやすくなり
ます。

ユーザーのチューニング作業だけであらゆる分野に対応させるのは困難で
すが(現実的でない)、翻訳の対象分野を自分の興味のある分野に限定す
れば、チューニングを繰り返しているうちに、翻訳結果の質がどんどん
良くなるのを実感できると思います。


今回の例文で翻訳ソフトは、1979年の話 → 2005年の話 → 1986年の話の
順で訳出していますが、このような場合は過去から未来に向かう時系列の
流れで記述した方がわかりやすいので、訳出文リライトツールの方で
記述順を一部変更しています。

ほとんどの翻訳ソフトは、"A before B" を「Bの前にA」と訳すように
作られているようですが、この例文ではこれを英語と同じ順に「Aの後に
B」と訳した方がわかりやすくなるからです。


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英語の先生の、学生(小学生〜社会人)やネイティブ講師、
妻とのやり取り、そのまんまお話しします。役立つワンポイント
レッスンを含む、血の通った英語レポ。高校、大学の受験生にも
ぴったり。発行者英語レベルTOEIC960、英検1級。

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  編集後記
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次回配信は、4月30日(日)の予定です。

ゴールデンウィーク中は、配信タイミングが少し前後するかもしれま
せん。


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英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!  No.011
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No0006

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   英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!

     No.006  2006.03.25      http://aptransways.net/
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読者の皆様、ご購読ありがとうございます。
メルマガ発行者の kawa です。


今回の例文も、第 4 号の例文とよく似た短文です。短い文がしばらく
続きますが、徐々に長い文に移行してゆきたいと思います。


今回の例文とその目標訳
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

【例文】

Use the arrow keys to select the option. 

【目標訳】

目標訳 1: 矢印キーを使用してオプションを選択してください。
目標訳 2: オプションを選択するには、矢印キーを使用してください。



∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

上の例文を翻訳ソフト(T社製)の初期設定で翻訳すると、次のような
訳文が出力されました。


【初期設定での翻訳結果】

「オプションを選択するために矢印キーを使用してください。」



△△ 第 4 号の場合と同じですが、文法に忠実に訳すとこうなるのが正解
なのでしょう。


ですが、この形の訳出文をそのまま使う場面がどのぐらいあるでしょう
か?。希にあるとは思いますが、この種の構文が多用されるマニュアル
では、目標訳 1 や 2 のような言い回しがよく使われます。


今回は、ユーザー辞書に登録すべき単語も特にありません。
単語レベルでは、ほとんど改善の必要性はないと言えます。


あとは、ユーザーが自分の手でこの訳出文を修正することになります。


----------------------
(注)  高額な翻訳ソフトが装備する翻訳メモリー機能(ファジーマッチ
機能)や、パターンマッチ機能などを使用して翻訳結果をチューニングす
る方法もありますが、このメールマガジンでは、あくまでも翻訳エンジン
とユーザー辞書を使用した翻訳方法に限定した場合に、どこまでできるか
をテーマとしたいと思います。
----------------------


通常は、この結果で妥協するしかないわけですが、これをもう少し読みや
すくするために、ここで筆者の Web サイトに用意した訳出文リライト
ツール(試作版)を使ってこの訳文を書き直してみます。


上記の翻訳結果(訳出文)を以下の URL にあるテキストエリアに貼り付
けて、[リライト実行] ボタンをクリックしてみてください。

http://aptransways.net/APT.htm



すると、訳文が次のように書き直されます。


【訳文の自動リライト結果】

「矢印キーを使用してオプションを選択してください[オプションを選択
す(る)には、矢印キーを使用してください]。」



いかがでしょうか?。前半部分が目標訳 1 と同じ文で、後半の[ ]内
が目標訳 2 とほぼ同じ文になっています。


ユーザーが、文脈に応じてより適した訳出文を選択できるように、目標訳
1 と 2 を並記するようにしました。


あとは、必要に応じてユーザーが自分の手でこの修正文を再修正すること
になるかと思います。


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  編集後記
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サイトの方にA社製翻訳ソフト対応リライトツール(Aバージョン)と
N社製翻訳ソフト対応リライトツール(Nバージョン)をアップロードし
ました。

サイト → http://aptransways.net/


これでようやく、筆者の手元にある 6 種類の翻訳ソフトに対応した
リライトツールがすべて出そろったことになります。このリライトツール
の真価は、今後のバージョンアップにかかっていますので、コツコツと
着実に機能追加してゆきたいと思います。


それで次の目標は、英文プリエディットツールの公開です。このツール
は、元の英文を翻訳ソフトにとって翻訳しやすい英語に書き直すための
ツールです。

英文が複雑すぎる(長すぎる)ために翻訳ソフトがうまく翻訳できない
ときなどに、このツールを使うことで翻訳しやすい英語に自動的に
書き直すことを目標としています。

既に数十種類程度のリライトパターンを集めてありますので、それを
スクリプトファイルに書き出せば、とりあえず試作版の利用が可能になり
ます。何とか、2 週間以内にはアップしたいと思っています。

実際にこのメルマガで使ってみるのは、1 ヶ月以上先になると思います。


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英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!  No.006
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No0004

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   英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!

     No.004  2006.03.13      http://aptransways.net/
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読者の皆様、ご購読ありがとうございます。
メルマガ発行者の kawa です。


今回の例文は、かなり短い文です。


今回の例文とその目標訳
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

【例文】

A user uses the arrow keys to select the option.

【目標訳】

ユーザーは、矢印キーを使用してオプションを選択します。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

上の例文を翻訳ソフト(T社製)の初期設定で翻訳すると、次のような
訳文が出力されました。


【初期設定での翻訳結果】

「ユーザは、オプションを選択するために矢印キーを使用します。」



△△ たぶん文法に忠実に訳すとこうなるのが正解なのでしょう。英文の
中に to 不定詞があると、ほとんどの翻訳ソフトは通常、to 不定詞の後
ろ側を先に訳すようです。


ですが、目標訳のように to 不定詞の前側を先に訳した方がわかりやすい
日本語になる場合もかなりあります(特に技術文で)。


とりあえず、以下の単語をユーザー辞書に登録します。
このとき、必要に応じて訳語選択や学習機能も使用します。


  user (名詞)    ユーザー


(注:この単語の場合は学習機能を使用しました。)


△△ この単語は別に「ユーザ」でも「ユーザー」でも意味に違いはない
のですが、念のため目標訳の「ユーザー」に合わせました。


すると、翻訳結果が次のように変化します。


【ユーザー辞書登録後の翻訳結果】

「ユーザーは、オプションを選択するために矢印キーを使用します。」



↑ 単語(名詞)が 1 つ変わっただけです。(当然ですが...)


もう少しどうにかして目標訳に近づけたいのですが、ユーザー側でできる
辞書のチューニングは、普通はここまでです。

あとは、ユーザーが自分の手でこの訳出文を修正することになります。


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(注)  高額な翻訳ソフトが装備する翻訳メモリー機能(ファジーマッチ
機能)や、パターンマッチ機能などを使用して翻訳結果をチューニングす
る方法もありますが、このメールマガジンでは、あくまでも翻訳エンジン
とユーザー辞書を使用した翻訳方法に限定した場合に、どこまでできるか
をテーマとしたいと思います。
----------------------


通常は、ユーザー辞書に登録した後の翻訳結果が良くなればそれで妥協す
るわけですが(妥協せざるをえない)、これをもう少し読みやすくするた
めに、ここで筆者の Web サイトに用意した訳出文リライトツール(試作
版)を使ってこの訳文を書き直してみます。


上記のユーザー辞書登録後の翻訳結果(訳出文)を以下の URL にあるテ
キストエリアに貼り付けて、[リライト実行] ボタンをクリックしてみて
ください。

http://aptransways.net/APT.htm



すると、訳文が次のように書き直されます。


【訳文の自動リライト結果】

「ユーザーは、矢印キーを使用してオプションを選択します[ユーザーは、
オプションを選択す(る)ために矢印キーを使用します]。」



いかがでしょうか?。前半部分が目標訳と同じ文で、後半の[ ]内が
翻訳ソフトの訳出文とほぼ同じ文になっています。


ここで、書き直す前の文も[ ]内に並記して残したのは、このような英
文が使われる文脈によっては、翻訳ソフトの訳出文通りにした方が文の流
れにうまくはまる場合もあるからです。

つまり、別の例文では、構文が同じでも翻訳ソフトの翻訳結果の方がわか
りやすい場合もあることを考慮して、2 種類の翻訳結果を並記するように
しました。


あとは、必要に応じてユーザーが自分の手でこの修正文を再修正すること
になるかと思います。


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  編集後記
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サイトの方にF社製翻訳ソフト対応リライトツール(Fバージョン)を
アップロードしました。

まだ試作版ですが、近いうちにこのメルマガでも扱う予定です。


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No0002

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     No.002  2006.03.01      http://aptransways.net/
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読者の皆様、当メルマガにご登録いただき、大変ありがとうございます。
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この号は、創刊第 2 号になります。
バックナンバーは、以下のアドレスに置いていますので、お時間のあると
きに覗いていただければ幸いです。

バックナンバー: http://aptransways.net/mmagtop.htm


今回の例文は、パソコンのキーボード操作について説明した短文です。


今回の例文とその目標訳
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

【例文】

The Backspace key allows you to erase previously typed characters 
on a line. 

【目標訳】

Backspaceキーを使えば、1つの行の中でそれまでに入力した文字を消去す
ることができます。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

上の例文を翻訳ソフト(T社製)の初期設定で翻訳すると、次のような訳
文が出力されました。


【初期設定での翻訳結果】

「バックスペースキーは、あなたがライン上の以前にタイプされた文字を
消すことを可能にします。」



△△ なんて不思議な日本語でしょうか。
いや、これを日本語と呼んではいけないような気がします。これは、日本
語の単語を使った英語と呼んだ方がいいのかもしれません。


でも、この構文は、マニュアルなどの技術文書ではかなり頻繁に見かけま
す。無生物主語で始まって、動詞の allow 以降に何ができるかを記述して
います。

この allow と同じような使い方をする動詞に、他にも、enable、permit、
let などがあり、やはり技術文書ではよく使われます。


無生物主語で始まる英文を翻訳ソフトで直訳しても、自然な日本語になら
ないことがほとんどです。日本語では無生物を主語にする習慣が英語ほど
ではありませんので...。


とりあえず、以下の単語をユーザー辞書に登録します。
このとき、必要に応じて訳語選択や学習機能も使用します。


  Backspace key (名詞)         Backspaceキー
  erase (動詞)                 消去する
  previously typed (形容詞)    それまでに入力した
  line (名詞)                  行

(注:"erase" と "line" については、辞書登録よりは学習の方がベター)



すると、翻訳結果が次のように変化します。


【ユーザー辞書登録後の翻訳結果】

「Backspaceキーは、あなたが行の上のそれまでに入力した文字を消去す
ることを可能にします。」



↑ 少しですが、目標訳に近づきました。

でも、まだ日本語らしくありません。
もう少しどうにかして目標訳に近づけたいのですが、ユーザー側でできる
辞書のチューニングは、普通はここまでです(注1)。

あとは、ユーザーが自分の手でこの訳出文を修正することになります。


----------------------
(注1)  高額な翻訳ソフトが装備する翻訳メモリー機能(ファジーマッチ
機能)や、パターンマッチ機能などを使用して翻訳結果をチューニングす
る方法もありますが、このメールマガジンでは、あくまでも翻訳エンジン
とユーザー辞書を使用した翻訳方法に限定した場合に、どこまでできるか
をテーマとしたいと思います。
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通常は、ユーザー辞書に登録した後の翻訳結果が良くなればそれで妥協す
るわけですが(妥協せざるをえない)、これをもう少し読みやすくするた
めに、筆者の Web サイトに用意した訳出文リライトツール(試作版)を
使ってこの訳文を書き直してみます。


上記のユーザー辞書登録後の翻訳結果(訳出文)を以下の URL にあるテ
キストエリアに貼り付けて、[リライト実行] ボタンをクリックしてみて
ください。

http://aptransways.net/APT.htm



すると、訳文が次のように書き直されます。


【訳文の自動リライト結果】

「Backspaceキーを使えば(Backspaceキーにより)、行の上のそれまでに
入力した文字を消去することができます。」



いかがでしょうか?。目標訳に完全一致とまではゆきませんが、かなり読
みやすくなったのではないでしょうか。


「行の上の〜」の部分も「行の中で〜」に自動リライトさせようと思えば
できますが、別の文に悪影響が出る危険性があるのでその書き換えはあえ
て外しました。


あとは、必要に応じてユーザーが自分の手でこの修正文を再修正すること
になるかと思います。


□―――――――□
  編集後記
□―――――――□

当面は短文が中心になりますが、いずれは長文にもチャレンジしてみたい
と思っています。

文が長くなるほど困難が予想されますので、しばらく研究してから徐々に
長文に移行することになるかと思います。

例文の分野としては、できるだけ広範囲にしたいと考えていますが、とり
あえず現状では、一般文、会話文、時事英文(ニュース記事)、技術文
(IT 分野を中心とした理科系全般)などを考えています。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
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