No0006

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   英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!

     No.006  2006.03.25      http://aptransways.net/
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バックナンバー: http://aptransways.net/mmagtop.htm


読者の皆様、ご購読ありがとうございます。
メルマガ発行者の kawa です。


今回の例文も、第 4 号の例文とよく似た短文です。短い文がしばらく
続きますが、徐々に長い文に移行してゆきたいと思います。


今回の例文とその目標訳
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【例文】

Use the arrow keys to select the option. 

【目標訳】

目標訳 1: 矢印キーを使用してオプションを選択してください。
目標訳 2: オプションを選択するには、矢印キーを使用してください。



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上の例文を翻訳ソフト(T社製)の初期設定で翻訳すると、次のような
訳文が出力されました。


【初期設定での翻訳結果】

「オプションを選択するために矢印キーを使用してください。」



△△ 第 4 号の場合と同じですが、文法に忠実に訳すとこうなるのが正解
なのでしょう。


ですが、この形の訳出文をそのまま使う場面がどのぐらいあるでしょう
か?。希にあるとは思いますが、この種の構文が多用されるマニュアル
では、目標訳 1 や 2 のような言い回しがよく使われます。


今回は、ユーザー辞書に登録すべき単語も特にありません。
単語レベルでは、ほとんど改善の必要性はないと言えます。


あとは、ユーザーが自分の手でこの訳出文を修正することになります。


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(注)  高額な翻訳ソフトが装備する翻訳メモリー機能(ファジーマッチ
機能)や、パターンマッチ機能などを使用して翻訳結果をチューニングす
る方法もありますが、このメールマガジンでは、あくまでも翻訳エンジン
とユーザー辞書を使用した翻訳方法に限定した場合に、どこまでできるか
をテーマとしたいと思います。
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通常は、この結果で妥協するしかないわけですが、これをもう少し読みや
すくするために、ここで筆者の Web サイトに用意した訳出文リライト
ツール(試作版)を使ってこの訳文を書き直してみます。


上記の翻訳結果(訳出文)を以下の URL にあるテキストエリアに貼り付
けて、[リライト実行] ボタンをクリックしてみてください。

http://aptransways.net/APT.htm



すると、訳文が次のように書き直されます。


【訳文の自動リライト結果】

「矢印キーを使用してオプションを選択してください[オプションを選択
す(る)には、矢印キーを使用してください]。」



いかがでしょうか?。前半部分が目標訳 1 と同じ文で、後半の[ ]内
が目標訳 2 とほぼ同じ文になっています。


ユーザーが、文脈に応じてより適した訳出文を選択できるように、目標訳
1 と 2 を並記するようにしました。


あとは、必要に応じてユーザーが自分の手でこの修正文を再修正すること
になるかと思います。


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 発行部数にはこだわりません。
 創刊後であれば OK です。
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  編集後記
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サイトの方にA社製翻訳ソフト対応リライトツール(Aバージョン)と
N社製翻訳ソフト対応リライトツール(Nバージョン)をアップロードし
ました。

サイト → http://aptransways.net/


これでようやく、筆者の手元にある 6 種類の翻訳ソフトに対応した
リライトツールがすべて出そろったことになります。このリライトツール
の真価は、今後のバージョンアップにかかっていますので、コツコツと
着実に機能追加してゆきたいと思います。


それで次の目標は、英文プリエディットツールの公開です。このツール
は、元の英文を翻訳ソフトにとって翻訳しやすい英語に書き直すための
ツールです。

英文が複雑すぎる(長すぎる)ために翻訳ソフトがうまく翻訳できない
ときなどに、このツールを使うことで翻訳しやすい英語に自動的に
書き直すことを目標としています。

既に数十種類程度のリライトパターンを集めてありますので、それを
スクリプトファイルに書き出せば、とりあえず試作版の利用が可能になり
ます。何とか、2 週間以内にはアップしたいと思っています。

実際にこのメルマガで使ってみるのは、1 ヶ月以上先になると思います。


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英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!  No.006
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