No0005

■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■
   英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!

     No.005  2006.03.19      http://aptransways.net/
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■

バックナンバー: http://aptransways.net/mmagtop.htm


読者の皆様、ご購読ありがとうございます。
メルマガ発行者の kawa です。


今回の例文は、接続詞 "because" が使われているという点で、第 3 号の
例文とよく似ています。


今回の例文とその目標訳
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

【例文】

They say Mr. Clark has nothing to do with the accident because he 
was in another place when it happened. 


【目標訳】

クラークさんはその事故とは関係がないと言われています。なぜなら、
事故当時、彼は別の場所にいたからです。



∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

上の例文を翻訳ソフト(L社製)の初期設定で翻訳すると、次のような
訳文が出力されました。


【初期設定での翻訳結果】

「(彼・それ)らは、彼が、それが起きたとき、もう1つの場所にいた
から、クラーク氏が事故に何も関係を持っていないと言います。」



△△ 第 3 号の例文と同じですが、文の先頭部分で「彼」とか「それ」
とかを繰り返されても、何の話なのかすぐにはわかりません。この例文の
場合も、やはり後半を先に訳してからその後で前半を訳すからわかりにく
くなってしまう例の 1 つです。


このような場合は、目標訳のように前半を先に訳してから後半を訳すとわ
かりやすくなるのですが、一般的に翻訳ソフトは後ろから先に訳してしま
う傾向があります。どうして改善しないのか、よくわかりません。


今回は、ユーザー辞書に登録すべき単語も特にありません。
単語レベルでは、ほとんど改善の必要性はないと言えます。


あとは、ユーザーが自分の手でこの訳出文を修正することになります。


----------------------
(注)  高額な翻訳ソフトが装備する翻訳メモリー機能(ファジーマッチ
機能)や、パターンマッチ機能などを使用して翻訳結果をチューニングす
る方法もありますが、このメールマガジンでは、あくまでも翻訳エンジン
とユーザー辞書を使用した翻訳方法に限定した場合に、どこまでできるか
をテーマとしたいと思います。
----------------------


通常は、この結果で妥協するしかないわけですが、これをもう少し読みや
すくするために、ここで筆者の Web サイトに用意した訳出文リライト
ツール(試作版)を使ってこの訳文を書き直してみます。


上記の翻訳結果(訳出文)を以下の URL にあるテキストエリアに貼り付
けて、[リライト実行] ボタンをクリックしてみてください。

http://aptransways.net/APL.htm



すると、訳文が次のように書き直されます。


【訳文の自動リライト結果】

「クラーク氏(クラークさん)は、事故とは何も関係がないと言われて
います。なぜなら、それが起きたとき、彼は(が)別の(もう1つの)
場所にいたからです。」



いかがでしょうか?。目標訳に近い訳文になり、かなり読みやすくなった
のではないでしょうか。

この訳出文リライトツールには多少の柔軟性を持たせてありますので、
試しに名詞や動詞などを別の単語に変更してみるとどうなるか、遊んでみ
てください。


あとは、必要に応じてユーザーが自分の手でこの修正文を再修正すること
になるかと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ■「メルマガ相互紹介」募集中です!
 ご希望の方はこちらまでご連絡ください。
  kawa@aptransways.net

 発行部数にはこだわりません。
 創刊後であれば OK です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


□―――――――□
  編集後記
□―――――――□

創刊以来、今回はじめて日曜日に発行しました。
今のところ、6 日間隔で発行しているのですが、そのために
発行日(曜日)が 1 つずつシフトしていく感じになっています。

つまり次回は土曜日発行になる予定です。


しばらくはこのペースで続けようかと思っていますが、一時的に
発行ペースを上げることがあるかもしれません。もし土日は避けた方が
良ければ、いつでも変更します。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!  No.005
発行者: kawa
サイト: http://aptransways.net/
メール: kawa@aptransways.net
バックナンバー: http://aptransways.net/mmagtop.htm
発行システム: 『まぐまぐ!』と『Melma!』から発行しています。
配信解除は以下のアドレスから読者様ご自身でお願いいたします。

 まぐまぐ(ID:0000185648)
  http://www.mag2.com/m/0000185648.html
 Melma!(ID:150733)
  http://www.melma.com/backnumber_150733/

無断転載禁止ですが、メール転送は OK です。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞